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あいち田舎暮らし応援団

あいちの山里暮らし人だより

~Michi~

Vol.2

今、見ているこの美しい森を未来に伝えるには?を考えています

モノに宿る大切にしていきたい「想い」をしっかり運び伝えたい

たくさんの魅力がある設楽町の中でも、ここはぜひ見てもらいたいおすすめの場所で、真夏に雪を降らせたとの逸話の残る田峯観音。ここからの景色はとても綺麗なんです!と紹介してくれたのは、「森と街をつなぐ」をコンセプトに活動するnoix主宰のみやびさん。

 

 

noixは、2017年に森が継続するための仕組みをつくるために立ち上げたセレクトショップ。 立ち上げのきっかけとなったのは、設楽町にある千年の森を訪れたことから。

 

2015年に森主である設楽町在住の環境省自然公園指導員の加藤博俊さんご夫婦に出会い、当時25年続く森づくりに感銘を受けたことが、noixの「森と街をつなぐ」というコンセプトのベースになっていると。

そこにしかない「今」を愉しみ、わくわくする気持ちをシェアして広がる世界をつくり、その先に資源 が循環して森の「今」が未来へとつながっていけばとその仕組み作りを考えた。

最初は、森のなかでみつけた松ぼっくり、胡桃などの木の実を「今」このときに出会えたものとして、大切に紹介することから始まりました。と照れながらも嬉しそうに話してくれるみやびさん。

 

現在はその商材も増える中で、最も力を入れているのが設楽産のメープルシロップ。 県内のシェアオフィスや飲食店の催事スペースで商品の販売とワークショップなど、「森と街をつなぐ」イベントの開催。参加人数が3人というほろ苦い経験をしながら、小さな活動を重ねてきました。 「クルミひとつからはじまり、noixとして活動していくなかで見えた景色は、自分の想像以上にわくわ くとした世界でした」 noixの小さな活動が広がるにつれて、山間地域で暮らす人たちが大切にしてきたものを少しずつ街へと伝えてほしいと集まるようになり、ひとつずつ運んでいたモノがひとつ、またひとつと増えていきました。

 
 

2020年の終わり。 愛知県事業「あいちの山里活性化のプロジェクト」に携わり、愛知県名古屋市にある星が丘テラスにて 2カ月間のポップアップショップの全体のディレクションと運営を担うことになりました。 木の実ひとつを運んでいたnoixは、いつの間にか森から山間地域とエリアを広げて、約30店舗のアイテムを繋げるという大役を担うまでに成長。

 

このときをきっかけに、「モノ」という視点からそのモノに関わる「ヒト」へと視点が変化していった とのこと。 「モノ」をつないできたことで、「ヒト」が繋がり、未来へとつながる希望が見えたこと。そして、その気づきから「今」を愉しみ伝えることで大切にしていきたい過去を知り、さらにそれらの未来を語っ ていきたいと思うようになり、noixはヒト、モノに宿る大切にしていきたい「想い」をしっかり運び、 伝えたいというところに変わっていきました。 今後のnoixは、わたし達が本当によいと思う「モノ」や「ヒト」にしっかりと寄り添っていきたいとい う想いから、セレクトショップよりもさらに伝えたいことにフォーカスしたセレクトコンセプトショップとして展開していきます。 大切にしていきたいのは、「モノ」に宿る「ヒト」の強い想いやストーリーを丁寧に届け繋ぐこと。この「丁寧に」というワードは、私たちにとってこれからのひとつの大きなポイントであり、それを軸 として大切にセレクトしていくnoixにできることは、より多くの地域にそれらを広げていくということ。 当初から掲げる「資源を循環する仕組みをつくる」という言葉に原点回帰し、本当に価値のあるものを noixの価値感や想いとして丁寧に綴り、それらを運び伝えていくことで、いつしか元の場所に還ってくる。と思っています。

 

 

すべては設楽町の美しい自然のなかで思い描いたことで「森と街をつなぐ」を通して、「今、見ている この美しい森を未来に伝えるには?」をこれからも向き合うことが恩送りになると思っています。振り返り、思い浮かぶのは応援してくださる皆さんの笑顔。感謝の想いが溢れます。

 

Information

noix –ノワ–

noix –ノワ–

URL:https://noix2017.thebase.in/

■奥三河メイプルシロップ(写真)
■森の香り「ニオイコブシ」

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